Trimble X7
新世代型 3Dレーザスキャニングシステム
1秒間に50万点のスキャニングスピード
オートキャリブレーション機能
リアルタイム全自動レジストレーション
アノテーション機能搭載
Trimbe VISION™ 360
常識を打ち破る、次世代の3Dスキャナ
Trimble X7 は、今までの常識を打ち破る「シングル・スマート・プロフェッショナル」な新時代を切り開く地上型レーザスキャナです。今までに例のないワークフローは、たとえ3次元測量の経験がなくとも「簡単・性格・効率的」な作業と質の高い成果をご提供します。
リアルタイム自動合成機能
Trimble X7 システム最大の特長は、各ステーション間の点群合成を自動的に高精度で確実に行うことです。スキャン完了後、Trimble X7 は高速 Wi-Fi 通信を使ってタブレットに全てのデータを自動転送。タブレットPCで動作する Perspective(パースペクティブ)ソフトウェアは、独自のロジックでステーション間で取得した点群を高速かつ確実に合成していきます。合成作業が完全に自動であることから、観測者は次々にスキャン作業を進めるだけでOK。従来、必要不可欠であった現場での複数ターゲットの設置、ターゲット位置での観測、それらの回収や移動を省略化できるだけでなく、オフィスに戻ってからのソフトウェアによる合成作業も不要です。Trimble X7 システムは、3次元測量における作業の負担を大幅に軽減し、作業効率アップを提供します。地上型レーザスキャナにおける特別な経験を必要としないことから、導入しやすいだけでなく導入後の稼働率向上にもつながる全く新しい地上型レーザスキャニングシステムです。
洗練された3次元点群ビューとステーションビュー
Perspective ソフトウェアは、優れたビューエンジンにて合成された大量点群を軽快に分かりやすく表示します。スキャン直後に合成された3次元点群を確認できるメリットは「現場でのスキャン漏れの確認」「点密度の確認」に加え「作業の進捗状況がリアルタイムでチェックできる」ことで、再測を完全に防ぎます。
計測・点群スライスなど現場で多くの項目を確認
Perspective ソフトウェア上で、点群から「高さ・幅・長さ」などの計測が可能です。その場で計測できることにより、橋脚までの高さの確認など、現場で即座に寸法を把握することができ、銃器の導入経路の確保などにも役立ちます。また、特に屋内のスキャン計測では、天井や床の点群があることで確認したい箇所の点群が表示できないことが多々ありますが、スライス機能を使うことで表示範囲を自由に制限し、点群を容易に確認することが可能です。
シンプル・スマート・プロフェッショナル
セルフオートキャリブレーション
Trimble X7 は、スキャンを開始する前にスキャン精度保持のために機器のセルフチェックを行い、自動でキャリブレーションを実施します。このキャリブレーションは、スキャン毎に行い、要する時間はわずか25秒です。この機能により、今までの測量機器とは異なり Trimble X7 をラフに設置しても、精度を保持したスキャンが可能です。また、スキャンごとに校正を行うため、長期間にわたって安全に機器を使用することができます。
■自動キャリブレーション項目
- 機器傾きの検知と3″精度での自動傾き補正を実施(±5°まで補正可能)
- ターゲットを使わない、測角 / 測距のキャリブレーション
- コリメーション補正(水平 / 鉛直軸、及びレーザ照射軸の調整)
- 使用環境温度と機器内部温度、明るさ、機器の揺れ振動 など
アノテーション機能
現場において任意の箇所に情報を持たせ、3次元点群へその位置と情報を紐づけた場合に、アノテーション機能が役立ちます。タブレットPCに搭載されているカメラで注釈情報を残したい箇所の写真を自由に撮影。スキャンされたデータの写真位置と一致する点群情報をワンタッチするだけで、写真と入力した情報が指定の点群位置に紐づきます。アノテーションは、Trimble オフィスソフトウェアへ引き継がれ、第三者への説明やプレゼンテーションなど現場の説明に大いに役立ちます。
高精度・高速スキャン
スキャンスピードの高速化は全てのお客様の望みです。Trimble X7 は、50万点/秒のスピードで水平360°、鉛直282°の範囲を最速1分34秒(写真なし)でスキャンします。3次元位置精度も3mmの高精度を誇る優秀なスキャンシステムです。この高い3次元位置精度は対象物を正確に計測できるだけでなく、点群の自動合成にも気寄しており、信頼できる自動合成を実現しています。
Trimble VISION360(高解像度カメラ搭載)
Trimble X7 は、10メガピクセルの高解像度カメラを搭載。スキャンされた範囲のすべてのを高解像度パノラマで撮影します。今まで難しかった現場での鮮やかな色付け(カラーライゼーション)をタブレット上で行うことも可能です。現場におけるカラー点群で確認することで、点群の視認性が大幅に向上します。
通常モード撮影時間:1分 高解像度モード撮影時間:2分
究極の利便性と稼働率を提供
Trimble S シリーズと共通のバッテリを使用
Trimble X7 は Sシリーズや Trimble SX10 と共通のバッテリを使用。1本のバッテリ(6500mAh、10.8V)で実に4時間の稼働を実現しました。各測量機器でバッテリが共通であるため、充電システムも共用することができるため、お客様にとって大きなメリットとなります。
高感度モード搭載
従来のレーザスキャナではスキャンできなかった低反射率の対象物も Trimble X7 はスキャンすることができます。高感度モードを選択することにより、照射するレーザの波長(周波数)を変えることにより、アスファルトや黒っぽい対象物も確実にスキャンできるようになりました。
ハイスペックタブレットPC(Trimble T10)
Trimble X7 の操作は、ハイパフォーマンス、多機能、耐環境性(IP65)に優れたタブレットPC、Trimble T10 で行います。10.1インチの大画面で動作するPerspective ソフトウェアは、これまでにない使いやすさと操作における柔軟性も持ち、初めてであってもTrimble X7 システムを使いこなすことが可能です。加えて、Perspective 上で合成、または色づけされた3次元点群データはオフィスソフトウェアを経由せずとも、一般的なフォーマットでデータ出力できることも、今までにない特長です。
確実なデータバックアップ
Trimble X7 には SD カードスロットを搭載。万が一の際に備えてデータを常時記録しています。更にタブレットPCがない場合(タブレットPCのバッテリが切れてしまった場合など)でも、Trimble X7 の側面ボタンを押すだけで、最終のスキャン設定のまま、観測作業を継続できるなど、今までにない極めて柔軟なシステムです。
軽量・コンパクト設計・堅牢・高い耐環境性能
測量現場において、軽量かつコンパクトであることは最大の武器となります。Trimble X7 は地上型レーザスキャナとしては極めて軽量な5.8kg(バッテリ含む)を実現。軽量であることに加え、その堅牢な構造は今まで測量機器ではご法度となっていた天秤かつぎでの器械点移動も可能。更に山間部での作業と運搬に便利なソフトバックパックが標準装備(タブレットPCも収納可能)。また、今までのレーザスキャナは機器から発生する熱対策が必要でしたが、Trimble X7 は、極めて省電力での稼働を実現。-20°C~+50°Cの幅広い環境下であっても安定した動作をご提供します。更に、IP65を誇る優れた耐環境性能は、様々な現場に対応し最高の稼働率をご提供します。